読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

【ニュース:荷受代行詐欺】携帯詐取で3人再逮捕

荷受代行詐欺 ニュース記事一覧

荷物転送をバイトなどと称している荷物代行詐欺ですが逮捕者が出たことで一般の方の耳に入る事態になりました。
逮捕者がもともと闇金関係のグループに属していたのか、オレオレ詐欺グループの流れなのかは今後の捜査ではっきりしてくると思いますが気をつけなければならない詐欺が登場したと言えます。

逮捕者の容疑は「詐欺罪」です。

荷物を転送する「荷受け代行」のアルバイトに応募してきた他人名義を使い、スマートフォンをだまし取ったとして、県警サイバー犯罪対策課と鎌倉署は19日、詐欺の疑いで、横浜市鶴見区鶴見中央4丁目、無職の男(34)=詐欺罪で起訴=ら3人を再逮捕した。

記事 携帯詐取で3人再逮捕 収益1億円超か|ニフティニュース

代金を支払う意志も無いのに携帯販売会社から携帯をだまし取った容疑ということです。問題なのは詐欺グループが巧妙な詐欺手法を使っていたという点です。

彼らは他人名義で携帯電話を購入したのですが何故、他人名義で携帯電話が買えたのでしょうか?
そこには狡猾な詐欺師の罠が仕掛けてありました。

業者は名義人を募集するためにアルバイトサイトに求人募集をかけました。
そこでは在宅で出来るお仕事、仕事の合間にできるアルバイトなど誰にでも出来て手間ヒマも掛からないかんたんな仕事という魅力的なことばを並べます。

募集してきた人物に対して、高額な商品などの取り扱いもあるため身分の確認をしていると称して顔つきの身分証明書の画像を送らせ、給与の振込用口座情報を取得します。
名前、住所、年齢、顔付きの身分証明書、振込用銀行口座までわかれば詐欺の半分は完了してしまっていると言えます。

彼らはその情報をもとに被害者になりすましネットだけで購入が出来る携帯販売業者で携帯電話を購入します。販売業者が調べてもSIMカードの送り先と身分証明書の住所が一致しているわけですから本人と誤認してしまいます。
両者間で契約が成立したと誤認した携帯販売会社は商品を被害者宅に発送します、この時点で販売業者はなんら疑いを持っていないでしょう。

そして商品が被害者宅に届きますが、荷受代行というアルバイトですから被害者も疑いを抱くことはありません。そして、指定された住所に商品を送り出して金銭を受け取り仕事は完了します。

しかし実態は、自分の名前で勝手に携帯電話が購入され、自宅に届いた自分名義の携帯電話を見ることも、確認する事も無くそのまま犯罪者が用意した本回収用の住所に送ってしまっているのです。

この詐欺で一番の問題はまさにこの点にあります。
本人が理解をしていないうちに詐欺の共犯にされてしまうことにあるのです。これは白ロム詐欺の進化系とも言える手口で闇金サイトを集客媒体とする白ロム詐欺に対し、バイトサイトを集客媒体に変更しただけといえるのです。

白ロム詐欺と同じであるからこそ、被害者が加害者もしくは詐欺の共犯になってしまう可能性があり事実、被害相談に行かれた方より警察官から本人過失を問われる旨の話をされたとの報告が入るのです。

今回逮捕者が出たおかげで新種の詐欺手口を警察が理解し犯罪と認識しているとわかり大変に心強く感じました。携帯電話をだまし取り悪用する詐欺はすでに存在しておりますがよほど儲かるのでしょう。

こんな亜種まで登場したとなると今年後半から来年にかけて荷受代行詐欺の被害が拡大する可能性があります。
表面化してきているということは相当数の潜在被害者が発生してきていることも否めません。

昨年あたりからそれまでの定番であると言われていた闇金の手口が少しづつ進化してきており新たな被害者を生みだしてきております。携帯電話のだまし取りなど10年前までは詐欺として確立すらしていなかったと思います。

アイフォンの登場によるスマートフォンの台頭で実質0円携帯時代が終焉を迎え、リセール率の高い商品になったことが携帯買取詐欺を生み出した土壌であると言えます。それからわずか10年で携帯電話のだまし取り詐欺は闇金の主流になってしまいました。

当サイトに問合せのある被害報告のうち60%が携帯電話をだまし取られた、だまし取ろうとされているといった白ロム詐欺に関する問い合わせなのです。そしてこの詐欺が現在、最悪の詐欺と言われる理由は、被害者が犯罪教唆に問われる可能性をはらんでいることなのです。

それまで闇金問題は、闇金業者と被害者という2者間での問題をどう解決するかが焦点でした。ところが白ロム詐欺は2者間の問題だけではなくなってしまったのです。

・荷受代行詐欺の責任範疇

→バイトを斡旋する業者 犯罪

→荷受代行を仕事だと思って受けた人 犯罪or犯罪教唆

「知らなかったので私は被害者です。助けてください」

が通じなくなってしまったのです。誠意を持って話をすれば理解してもらえるなどと指摘される方もおられるようですが、現実はそこまで甘くは無いようです。

いまいちど、ご自身の個人情報というものについて認識を改めてみるべきではないでしょうか。

なお、当サイトとしては銀行口座詐欺と同時進行でこの問題についても追跡していきたいと思っております。

http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/l/loanshark/20160420/20160420162115.png